
数週間前からずっと探していたロップイヤーラビット。99年の初旬、やっととあるペットショップで見つけた。白地に模様の入った5〜6羽の小さな子ウサギがかごの中で元気に動いていた。
子うさぎ達が入っていたかごがあまりにも古汚く正直なところ、ここのお店で買っていいものかどうか悩んだが、数週間探してやっと見つけたロップイヤーの子うさぎだったことと、今日から店頭に並んだというのを聞き、数時間しかこのかごに入っていなかったのならと、結局そこから、最も好みの配色の子を選んだのだがそれが兄弟たちの中で、1番元気のいい牡うさぎ、ルビーだった。
誕生日を聞くとまだ生後3週間だった。生後3週間で親元離れて大丈夫なのか聞いたが、うさぎは犬、猫と違って離乳が早いから問題ないという事だったので、購入を決めた。
連れ帰ると、餌も食べない、水も飲まない、トイレもしないで、ちょっと心配したが、わたし達を怖がるような素振りは小さかったせいかなかった。寒い時期だったので、100円カイロを専用容器に入れ、寝床用の小さな箱の中に入れてあげた。数日は触ったりせずにそっとしておいたが、どうもあの古汚いかごのことが忘れられずルビーを観察していたのだが、ロージーやジュピターは殆ど身体を掻くなどということがないのに、ルビーは一日に何度も身体を掻くことが気になり、健康診断を兼ねて病院へ連れていくと、疥癬が見つかった。その日から抱っこは禁止。しかも、まだ身体が小さく、注射もしないほうがいいとのことで、治療が済むまでには1ヶ月以上かかった。
やはり衛生管理の行き届いていないショップはいろんな意味でやめたほうがいいとつくづく思った。
いつも小屋の掃除を庭でしている間、ルビーは私の周りをぴょんぴょんやっていたり芝生を食べたりしていた。ある時、掃除が終わり小屋に戻そうとすると、まだ庭に居たいと嫌がったので芝生の上に置いてあった犬用サークルの中に放してあげた。しばらくすると、ジャンプしながら空中で脚をバタつかせたり、ぴょんぴょんとすごい勢いでジグザグに走ったりのんびり芝を食べてみたりと大喜び。そんなわけで、その日から日中は犬用サークルの中で過ごすこととなる。
毎日サークルの中に入れていると芝生の中に糞が入り込んでなかなかとれない、春になり陽射しも少し強くなってきて、日陰のないサークル内は暑いかも、肝心の犬を入れたくてもルビーがいるからいれられないと、それなりに問題点が出てきた。そんなわけで庭に放してみる。すると、本人も居心地のいい場所をすぐにいくつか確保し、それなりに移動してサークル内以上に快適らしい。日中は、呼べど叫べど返事もないが、夕方近くになると、名前を呼ぶと一目散に、呼ばなくてもわたしの姿が見えると走って寄ってくる。ルビーにとっては楽しい毎日だったようだ。日中、犬を庭に放した時は、すぐにそれなりのところに待機するという状態でこのへんもちゃんと心得ていたようだ。(とは言っても我が家の犬達がルビーを襲う仕草も見せたことはないが、たまにルビーが出てくるとジュピターはルビーを舐めまわしながら追い駆けまわしていた。)
反面、雨の日は・・・外に出せない為、機嫌が悪く小屋の中に敷いてある新聞紙を取り替えても取り替えてもビリビリにして大変だったが・・・。
9月10日、いつものように朝8時に庭に放されたルビーはいつものようにローズマリーの木々の木陰に入っていった。その日は午後から用事で数時間家を留守にしたのだが、帰ってくると、いつも閉めてある門が開いていた。その日は確かに閉めた記憶もあった。ちょっと心配になり、庭を見渡したが、荒らされている様子はまったくない。我が家の場合、庭に入るには門から入る場合、ジュピターの犬舎の真横を通らねば入れない。ましてや犬にすごい剣幕で吠えられて迄入る価値のある庭でも家でもない。次にルビーを確認した、が・・・どこにもいない!穴を掘ったあともどこにもないし、(今まで穴など掘ったこともないのだが)被毛が散らばっているとか、血痕があるなんていうこともなかった。第一、我が家の庭には大きな犬が放されていることが多い。ロージーに関して言えば猫を追い払うようにしつけたこともあり、何度も怖い思いをさせられている近所の猫たちはやって来なくなっていた。
夕方に庭に出ても戻って来ない。結局その日以来戻って来ない。一応、近所の人にも、どこかで見かけたら連絡を欲しいと伝えたが、今だに手がかりはない。一体どうしてしまったのだろうか・・・。
